Webブラウザ上でソフトウェアを開発できる環境「Jupyter Notebook」、
デフォルトの設定だと、画面が白く長時間見るとちかちかするので変更してみました。
【デフォルトの状態】
今回は背景色やフォントを変更できる方法をまとめます。
目次
JupyterNotebookの背景色を変更する。
-モジュール jupyterthemesを使って変更します。
JupyterNotebookはブラウザ上で動くため、HTMLのスタイル設定であるCSS(スタイルシート)を変更することで調整できるのですが、簡単にいろいろと変更できるjupyterthemesモジュールを使います。
1. jupyterthemesをインストール
以下コードを実行。
$pip install jupyterthemes
2. 利用したいテーマを選定
以下コードを実行すると、テーマの一覧を確認できます。
$jt -l Available Themes: chesterish grade3 gruvboxd gruvboxl monokai oceans16 onedork solarizedd solarizedl
「jupyterthemes」をインストールすると「jt」コマンドが使えるようになります。
3. jtコマンドを用いてテーマを変更
テーマの適用は jt -t [テーマ名]で実行します。
$jt -t chesterish -T -N
→「chesterish」の部分を好きなテーマ名に変更して実行すると、そのテーマに変わる。
各テーマ見本
chestrish
grade3
gruvboxd
monokai
oceans16
sokarizedd
細かい設定について
詳細はここに記載されているが、以下コマンドが存在する。
$ jt [-h] [-l] [-t THEME] [-f MONOFONT] [-fs MONOSIZE] [-nf NBFONT] [-nfs NBFONTSIZE] [-tf TCFONT] [-tfs TCFONTSIZE] [-dfs DFFONTSIZE] [-m MARGINS] [-cursw CURSORWIDTH] [-cursc CURSORCOLOR] [-vim] [-cellw CELLWIDTH] [-lineh LINEHEIGHT] [-altp] [-altmd] [-altout] [-P] [-T] [-N] [-r] [-dfonts]
抜粋ですが、簡単な説明は以下の通り。
オプション 説明 -h ヘルプ表示 -l 適用可能テーマ一覧表示 -t themename テーマ適用 -f fontname ソースコードセルのフォント -fs n ソースコードセルのフォントサイズ -cellw セル長 -T ノートページにツールバーを表示 -N ノートページにファイル名を表示
適用イメージとしては以下のような感じで、コマンドは続きで書いて一度に実行することが可能です。
$ jt -t monokai -f inconsolata -N -T -fs 11 -cellw 90%
上記適用結果
→説明省きましたが、フォント設定やセル長も調整できるので大変楽ですね。
困ったこと(ツールバーが消えて困った) / 解決方法
jupyter themesでテーマを変更したら、ツールバーが消えて困るということがありました。
もし同じ問題が起きた場合は、以下の通り対応してみてください。
まとめ
今回はJupyterNotebookの背景色やフォント等を変更する方法についてまとめました。
CSSファイルを自身で調整して設定を変更することもできますが、モジュールを使うことで色々な設定を簡単に変更できますね。
開発環境について
Windows10 64bit
Anaconda 4.9.2
Python 3.7.6
jupyter-notebook 6.0.3